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ピッポ

どうして学校に行けなくなったか 1

 ぴっぽさんは、中学一年生。中学校入学当初は元気に通っていたが、学校に行けなくなってしまった。でも、本当はいつもいつも行こうと思っているのだ。そんな気持ちを作文にしてくれた。


 学校(中学校)で整備委員になり、最初に行った時、何をすればいいのか分からず、居心地が悪くなりました。

 楽しいと思っていたギター部も、思っていたのとちがく、行きたくなくなった。

 授業中は、英語が何が何なのかわからなくなり、いつ当てられるのかビクビクしていました。体育ではできなくて怒られるのかと思いました。苦手な水泳は一回しかできなかった。グループの人たちでバスケをやる時も、私にパスをしてくれなくて、頑張っているけどできなくて仲間外れ的になるのと自分がうまくできなくてみじめに思うことが多くなりました。

 教室に居場所がないように思い、早く土日になってほしいと思っていました。月から金やっと学校が終わり、疲れはてて日曜日です。夜になって、学校に明日行くのかと思い、いやな気持でいて、朝になり、もう何もかも逃げたしたくなり、学校を休んだ。

 その時、お父さん達は私がつかれているんだと思い、休ませてくれました。火曜日にも学校に行く気になれず、お母さんの電話する声が聞きたくなくて部屋にこもり、本を読んだりしていました。おばあちゃんから

「外国には学校に行けなくてかわいそうな人がいるんだから早く学校に行くなら行く。行かないのなら手伝いをしたら」

と言われ、その時はやる気がなく何も感じない、ただの人形みたいになっていた。家にいても笑いもせず、ボーとしていました。何も楽しくなくて、何で学校に行けなくなっただろうと思っていました。

 毎日夜お父さんからおこられ、朝はお母さんに質問され、疲れてどうして何もわかってくれないのかとかもういやだなあとか死にたいなあとも思いました。

 しばらくして心の教室に行って、カウンセラーさんにいろいろ相談しました。そんなとき、M先生に会いに行くことになりました。最初は中にも入りたくなかったし、ずっと車の中にいました。しばらくしてM先生と話し、薬をもらい、今は前みたいに暗くなったりしないでよかったと思いました。お父さんもお母さんもM先生と話し、怒らなくなりました。でも、家の空気は重く、みんなしゃべらずとにかくくらかったです。

 そんな時、N君(兄弟)が鳥を飼うと言い、小さな箱にまだふさふさの毛のピッポを買い、すこしみんな明るくなりました。でも私の不登校はなおらず、いつもピッポといっしょにいてテレビを見たり、お昼ねをしたりご飯を食べたりすごくかわいいです。一日中ピッポといたので、なついてずっと肩にのったりして、すごくいやされます。

 今は不登校児を対象にした通級学級に行ったり、心の教室に行ったりで過ごしています。


どうして学校に行けなくなったか 2

ぴっぽさんは、中学二年生になった。入学当初は元気に通っていたが、今は不登校状態が続いている。続きを書いてくれた。


 心の教室に行ってカウンセラーの人と話をし、時々担任の先生と話をします。担任の先生から「心の教室に行けたのなら教室にも行ったらどうだ」と言われたけど、なんか心の教室に行くのと教室に行くのはちがうような気がするなあと思います。

 授業のあいまに友達が来てくれたりし、給食から教室に行こうと思い、思い切って教室に行ってみました。最初はみんないつもみたいに話してくれて、でもだんだん話をしてくれなくなり、今は二人だけ話しかけてくれます。私が話しかけてもみんな無視をしたり、顔を見てすぐどこかに行ってしまったりして、今はもう無視されるのがいやだから一人で本を読んだりしてあまり人に話しかけないようにしています。

 でも前にみんなが話しているのを見て楽しそうだなと思い話しかけたら、

「空気読んでよ!」「じゃま」と言われ、つらくなり授業中泣いてしまいました。他にも

「どうして教室きたの?」

とかものすごい目でにらまれたり、

「死んどけ」

とか

「特別支援に行けば」

「精神科に行った方がいいよ」

「手グロいね」

とか

「変な子に思われないようにね」

とか言われます。

 言われたことをカウンセラーさんに話すと

「よくがんばったね」

と言われ、私が思いもよらない言葉が出てきてびっくりしました。私は「死ね」と言われた時はきずついたけど、あとは別に「ああ、そうか」と思うだけで別につらくなかったです。よく「死ね」とふざけて言う人がいるけど、初めて言われた時はもうぜったい思っても言わないでほしいと思いました。

 先生は

「みんな出来ないんだから大丈夫」

と言うけどそれはちがうんじゃあないのかと思います。それじゃ、まるでできない子見ずできる子を見てまとめて「できない」という言葉で表しているだけでは?と思います。できないというのでは個人差があるし、できることでも少し苦手という人をもう少し見てほしいと思います。

 不登校児を対象にした通級学級に行き始めて、みんな

「おはよう」

と言ってくれて、その場所がいやとか好きとかではなくて、

「ああ、私ここにいるんだ」

そう思っています。学校に行くのと不登校児を対象にした通級学級に行くのはちがうなあと思い、今は他の学校に行こうかなと思っています。その学校は、楽しそうだというのが一番思っていることです。よく楽しかったことは?と聞かれ、とくにないなあと思い、他の学校へ行けば楽しい事があるのかもと思います。

 みんな勉強しているのに私はただ楽しむことしか考えなくて、じゃあ勉強教室で受ける?それはつらい。じゃあどうすると考えて混乱し結局学校に行けないと思うことが多くなりました。


(「奇跡がくれた宝物-いのちの授業-」小沢浩著:クリエイツかもがわ)


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